昨今よく使われる用語に「エンディングノート」があります。
ここではその「エンディングノートと自分史の違い」をお伝えしたいと思います。
エンディングノートとは?
自分史の基本的な内容とは、
“自分の生い立ちから始まり、生まれ育った土地のことや出生時以降の父母・祖父母との関係にさかのぼりその思い出話、学校時代の友人や心に残った出来事を綴ります。
そして結婚や出産など人生半ばの苦労話や感動的なエピソードなど「自分が生きてきた足あとを書き記す」ものです”
対して「エンディングノート」とは、
“終活の一環として自分の死後に、残された遺族に伝えたいリアルな情報がメインでありたとえば、大切な保険証書、株券など財産、預金などの保管場所に始まり、葬儀屋お墓の希望、友人への連絡や大切な人へのメッセージと言った、「遺書」的な文言が主となります”
もちろんエンディングノートに明確な決まりはありませんので、追記内容として自分について、 家族について、心に残った思い出などを記述することもあります。
つまりエンディングノートは「自分史(または自伝・自叙伝)」のひとつだと言えなくもありません。
「自分史」の中にたとえば末尾に「言い残しておきたいこと」と言ったサブタイトルを付けて葬儀や埋葬のリクエスト、財産や保険の情報などを追加すれば、これはこれで立派なエンディングノートと言えます。
エンディングノートを書き残すメリット
エンディングノート書き残すことで、自分の死後の家族への負担などが軽減できます。
万が一の時に遺族は残されたエンディングノートによって、あなたの希望や要望を知ることができ、保管された遺産などの情報を明確に知ることができるからです。
またエンディングノートを書き残すメリットは遺族だけではありません。
エンディングノートを書き綴るご本人にもメリットや効果があります。
エンディングノートは自分への効果もあり
それはペンを持ち思いを巡らせることで、これまでの自分の人生を見つめ直すきっかけになります。
これは自分史にも言えることですが、自分の歩んできた人生を振り返りことで家族や友人などに新たなる感謝の念が湧き起こると言われています。
そして残された人生を悔いを残さないように精いっぱい生きようと言った、ポジティブな気持ちになれるのです。
この想いはエンディングノートや自分史を残そうと、実際にアクションを起こした人にしか体験することは出来ません。
エンディングノートも自分史も、残された人々への貴重な贈り物となり、家族や友人たちは知られざる故人の歴史を再認識するとともに、自分たちへの想いを確認することができるのです。
よくあるエピソードですが、エンディングノートや自分史に綴られた故人の熱い想いを葬儀の際に読み上げることで、大きな感動と涙を呼ぶのです。
人は言葉や文字だけでなく心のつながりを持つことは出来ますが、たったひとつの言葉や文章を残すことでそのつながりはもっともっと強くなることも忘れてはいけません。
エンディングノートと自分史の違い
お伝えしたように「エンディングノートと自分史」のハッキリとした明確な違いはありません。
とは言え、自分史とは自分が歩んできた人生の証(あかし)や、心の想いを書き綴るものだとすれば、「エンディングノートは、リアルな情報を書き残しさらに死後のリクエストなどを遺族に伝えるもの」と考えられます。
いずれにしても「自分史」や「エンディングノート」を書き残すことは、大変すばらしいことだと言えるでしょう。
終活と言った用語が一般的に広まるにつれ「終活カウンセラー」や「終活アドバイザー」と言った方々も、散見されるようになりました。
こういった方々の最初のアドバイスはやはり、
「終活で最初にとりかかるべきはエンディングノートや自分史の作成」だそうです。
終活とは文字通り人生の終焉に向けて、大切な人たちに向けて自分の生きてきた証(あかし)を、言葉や文章に残すことと言えます。
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